学習塾内装の考え方と施工会社選びのポイント

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学習塾内装の考え方と施工会社選びのポイントtop

少子高齢化が進んでいる日本ですが、経済産業省の調べによると2021年の学習塾受講生数は約1,400万人で前年比104.1%と増加しています。

参照:経済産業省(特定サービス産業動態統計調査

学習塾は今後も成長する業界と言えそうですが、新規塾も増えており生徒を集めるためにはさまざまな工夫が求められているようです。

中でも実際に授業を行う教室やエントランスの内装は、教育プログラムの次にこだわるべきポイントと言っても良いでしょう。

今回は学習塾内装の基本的な考え方や、施工会社選びで注目すべきポイントを解説します。

 

 


コラムのポイント

・指導方法・生徒の年齢など学習塾内装の基本的な考え方を解説します。

・塾選びで保護者や生徒から見られているポイントを把握しましょう。


 

 

学習塾内装の考え方

塾の内装

 

生徒が集中できる空間にする

学習塾の主役は生徒ですから、彼らが集中できる空間を作るのが内装の基本的な考え方となります。

例えば廊下や窓の外を通る人が視界に入ると気が散りやすくなるので、レイアウトやパーテーションで目に入らないよう工夫するなどが大切です。

レイアウトを検討する際、出入り口からなるべく遠い場所に教室を配置し静かな環境を作るのも工夫の一つです。

内装カラーにも明確な決まりはありませんが、一般的に集中しやすいと言われる白・黒・グレー・グリーンなどが望ましいでしょう。逆に興奮作用のある赤や黄色はあまり使わない方が良いと言われています。

集中しやすい環境づくりについては後の章でも詳しく解説しています。

 

指導方針に合わせる

オンライン授業

生徒への指導方法は塾によって異なりますが、内装レイアウトも指導方法に合わせる必要があります。

例えば個別指導と集団指導では、適切な内装も変わってきます。

講師と生徒がマンツーマンとなる個別指導方法の場合、パーテーションやカウンターで集中できる環境をつくることが必須です。

一斉・集団指導方法の場合は、複数の生徒が並んでも圧迫感を覚えないレイアウトやカラー選びが必要になるでしょう。

また近年増えてきている動画配信指導方法やリモート授業では、カメラ・マイクなどの整備に加え、部屋の反響音を抑える工夫や顔映りの良い照明選択も必要です。部屋の広さや壁の材質によってはマイクが反響音を拾いやすくなるため、吸音材などで工夫しましょう。

 

生徒の年齢層に合わせる

対象となる生徒の年齢層に合わせて内装を考えることも重要なポイントです。

低学年の生徒を対象とした学習塾の場合、さわやかさやポップなイメージの内装で緊張をほぐし、学習習慣づくりをサポートする例もあります。学習塾=楽しいところというイメージが生まれ、自ら通いたくなるような意識を後押しする内装が理想的です。

中高生など年齢層が高い学習塾は、学校の図書館やカフェのような落ち着いた内装の方が集中しやすいと言われています。白やグレーなどを中心に、余計なモノが目に入りにくい配色やシンプルなレイアウトが望ましいです。

幅広い学年を対象にする場合、クラスごとに使用する教室を決めて内装を切り替えるのも効果的です。

 

指導者が働きたくなる環境

ここまでは生徒目線の考え方を紹介しましたが、学習塾は指導者が居なければ成り立ちません。

指導者が働きやすい環境を整え、優秀な人材を集めやすくすることも内装の大切な役割と言えるでしょう。

指導しやすい教室のレイアウト、リラックスできる広さの指導者用休憩室などは、指導品質の向上にもつながり結果的に生徒のメリットも生まれます。

 

 

塾選びで見られているポイント(施設編)

 

教室環境

授業を受けるメイン空間である教室環境と設備は、塾の施設で最も重視されるポイントと言って良いでしょう。

インターネットや口コミで塾を探す生徒や保護者も、最終的には体験学習で塾を決めるケースが多いそうです。

清潔感や集中しやすい内装の教室で生徒に良い印象を与えられれば、親御様にも良いイメージが伝わり選ばれる確率がアップします。

実際に現場で感じた雰囲気や「生徒自身が通いたいかどうか」は、塾選びの重要な判断材料になります。

前述したように、生徒が集中しやすく保護者に良い印象を与える内装づくりを心がけましょう。

 

自習室や面談ブースの有無

学習塾の面談ブース

集団・個別など指導方法に関わらず、最近は自習室や音読できる部屋、面談ブースを備える学習塾も増えています。

自宅と違う環境で勉強に取り組める自習室の有無や充実度は、塾選びの重要なチェックポイントとなっています。

教室のイメージが良くても、自習室がなかったり集中しにくい環境だったりすると、候補から外されてしまうかもしれません。

ただ自習室を作るだけでなく、生徒数に対し十分な広さを確保し、教室同様に集中しやすい環境を整備しましょう。

指導方法や進路について相談できる面談ブースは、プライバシーに配慮した環境があると生徒・保護者に安心してもらいやすいです。

 

 

学習塾内装施工会社選びのポイント

学習塾の明るい教室

 

集中できる教室環境を提案できる

生徒自身が通いたいと思ってもらえる学習空間のアイデアを、施工目線で提案できる会社を選ぶ事が大切です。

例えば前半で触れた集中しやすい教室環境づくりとしては、以下のようなポイントが挙げられます。

 

教室内の照明選定

勉強に適した照明環境は、机上で400ルーメン以上、色温度5000k以上、演色性85以上(Ra)と言われています。

実際の教室づくりでは適材適所で照明を選択し、机との位置関係などにも配慮する必要があります。

 

空気調和

教室内の温度や香りも集中力に影響します。調湿作用のある壁紙や空気清浄機能付きの空調機・熱交換ユニットなど、子供が集中しやすい環境を作る設備を導入するのも一つの方法です。

 

疲れにくい椅子

正しい姿勢をサポートし疲労を軽減する機能を持つ椅子も、子供が長時間集中しやすい環境づくりにつながります。

 

保護者が安心できる環境の提案

選ばれる塾を作るには、親御様に安心してもらうための工夫を提案できる施工会社の力量も必要です。

例えば有害物質を含む素材を使用せず内装を仕上げれば、シックハウス症候群のお子様を持つ親御様に安心してもらえることでしょう。

転んでもケガをしにくい床の素材や棚・角の形状の工夫。災害時も緊急避難しやすい設備やレイアウトなどをご提案するのも、私たち施工会社の役目です。

内装施工会社選びでは、このようなご提案があるかどうかも判断基準にしてみてください。

 

競合と差別化できるアイデアの提案

スタンディングデスク

地域に多数ある競合と差別化するためには、オリジナリティのある施工会社の提案も重要です。

例えば大手IT企業などで一般的になりつつあるスダンディングデスクを自習室に備えれば、競合に差を付けられるかもしれません。

周囲の目を気にせず発声できる音読ボックスは、英語の発音練習に役立ちます。

貴重品ボックスがあれば、生徒のスマートフォンや大切なモノを預かり、盗難を防止しつつ集中できる環境づくりにもつながります。

あくまで一例ですが、このようなアイデアを提案でき、二人三脚で良い学習塾環境を作れる施工会社をパートナーに選びましょう。

 

まとめ

学習塾の内装づくりでは、生徒・保護者双方に配慮しつつ競合と差別化するなど、考えるべきポイントが多数あります。

お施主様ご自身の経験や知識も大切ですが、私たち施工会社のプロ目線でのご提案やアドバイスも重視してみてください。

 

秀建のオフィス外観

私たち秀建は店舗・施設内装のプロフェッショナルとして、オフィスや英会話スクールづくりなどをお手伝いしてきました。

これまで蓄積してきたノウハウで、生徒と保護者に選ばれる魅力的な学習塾づくりもしっかりサポートいたします。

ぜひお気軽にご相談下さい。

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