サウナ開業にあたって知っておきたい施工業者選定のポイント

温浴

サウナ開業にあたって知っておきたい施工業者選定のポイント

全国的なブームで追い風が吹いているサウナ業界。

しかしいざサウナ施設の新規出店を検討する際、まずどこに相談すれば良いのか迷う方は多いです。

そこで今回はサウナ施設開業をご検討中の方に役立つ、施工業者選定のポイントを解説します。

実際のサウナ施工事例も複数ご紹介しますので、ぜひ事業計画やデザインの参考にしてください。

 


コラムのポイント
・サウナ施工業者は数多く存在しますが、対応できる範囲や施工能力は業者によって異なります
・施工品質・法令順守体制・費用などをチェックし、バランスの取れた業者を選ぶことが大切です。


 

 

サウナ施工業者選定のポイント

えごた湯のサウナ

具体的な業者選定のポイントをひとつずつ見ていきましょう。

 

対応の範囲が狭くないか?

サウナ施設の施工業者選定では、各社の施工対応範囲をチェックしましょう。

サウナ施設の施工には設備メーカー・設計事務所・設備工務店などさまざまな業種が関わり、それぞれの対応範囲が異なるのが難しいポイントです。

例えばサウナ専門の施工業者でも、設備からサウナ室の内装までしか対応していないことは多いです。外装からフロントなどの内装工事、外構工事が分離発注になると、工程調整や打ち合わせの負担が大きくなります。各業者の連携も難しくなるため、伝達ミスやスケジュールのバッティングなどトラブルリスクも高まります。

サウナ施設の施工は一社が窓口となってプロジェクト担当者様とやり取りし、施工の各工程をまとめていくワンストップ体制が理想的です。

ワンストップ体制はコスト調整もしやすく、サウナ単体だけでなく「サウナ×コワーキングスペース」のようなアイデアを形にするのにも向いています。

「どこまで任せられるのか」は施工業者によって変わりますので、発注前にしっかり確認しましょう。

 

魅力的な施工事例と実績があるか?

かるまる池袋のととのいスペース

施工業者選定においては、過去の施工事例のクオリティと数も重要なチェックポイントとなります。

一口にサウナ施設と言っても、小規模の個室サウナから温泉併設の大規模サウナまでバリエーションはさまざま。規模によって求められる技術力や各種申請手続きなど異なりますので、イメージに合うサウナ施設の事例がある業者を選びましょう。

実績が少なくノウハウがない施工業者だと対応力が低いケースも考えられ、思い描くアイデアを形にできない可能性があります。

デザインや「ととのいスペース」など施設のクオリティは集客力にも大いに影響しますから、「魅力的な施工事例があるか?」という観点もチェックしてみてください。

 

法令順守・申請手続きは問題ないか?

施工業者の法令順守体制、各種申請手続きの対応なども要チェックポイントです。

「その他の公衆浴場」に分類されるサウナ施設は、公衆浴場法に定められた基準に基づく設計・施工が求められます。さらに建築基準法・消防法・都道府県条例などの法令も関わってくるため、施工業者の法令理解・順守は非常に重要です。

極端な例を挙げれば、設計・施工業者の法令理解が不足して施設に違反があると、営業許可が下りない可能性もあります。

着工前の申請手続き以外に、施工中も消防機関などとやり取りをする必要があり、施工業者のノウハウで差が出る部分です。

 

関連コラム⇒サウナ開業に必要な営業許可|公衆浴場法まとめ

 

自社責任施工であるか?

建築業界では元請け⇒下請けの構造が一般的ですが、高い施工品質が求められるサウナ施設では自社責任施工体制の業者が望ましいです。

元請けが下請け業者に丸投げし、さらに孫請けの職人に発注する体制は責任が分散し、メンバーも流動的になるため品質が安定しません。また多重下請け構造は中間マージンが発生するため、同じ発注価格でも実際に施工する職人の単価は安くなります。

元請けが職人一人ひとりまで把握している自社責任施工で、固定メンバーのチームを組むのが理想的です。

万が一オープン後に施工ミスや不具合が発覚した場合、休業による機会損失は計り知れません。施工中のトラブルも竣工延期につながり、開業スケジュールを圧迫します。

元請け業者の規模感だけでなく、施工体制までチェックし品質の高いところに発注しましょう。

 

施工費用

サウナ開業にあたっては人件費や広告費などほかのコストもかかりますので、施工費用が安い業者を選ぶことも当然重要です。

ただしここまでご説明したように、サウナ施設の施工は高い工事品質や法令順守体制、デザインへの対応力などが求められます。

「安かろう悪かろう」ではトラブルや余計なコストが発生するリスクが増えますので、一定基準をクリアした業者でコスト調整をしましょう。

サウナ施設も注文住宅などと同じように、相見積もりや入札で施工費用を精査するのが一般的です。

 

メンテナンス対応は問題ないか?

サウナ施設の水風呂

施設が完成しオープンした後のメンテナンス対応も、施工業者選定でチェックしていただきたいポイントです。

万が一設備の故障などが発生したとき、素早く対応できないと休業期間が長引いてしまいます。

会社自体が倒産してしまっても、また新たな施工業者を探さなければいけません。

経営状況、故障やトラブルが発生したときの対応などもしっかり確認し、業者選びの判断材料にしてください。

 

 

サウナ施工事例を紹介

最後に、私たち秀建が施工担当したサウナ施設をご紹介します。

 

事例①:かるまる池袋

かるまる池袋の蒸しサウナ

事例詳細:かるまる池袋

池袋駅前の10階建てビルの3~10階にまたがる、大規模サウナ施設の新規施工を担当しました。

 

かるまる池袋のケロサウナ

本場フィンランド式のロウリュを楽しめる「ケロサウナ」、関東でも珍しい「薪サウナ」など4種類のサウナを備えています。

 

かるまる池袋の4種類の水風呂

水風呂も4種類を用意し、本格派のサウナーも好みに合わせてととのいを感じることができます。

 

かるまる池袋のカプセルホテル

併設のカプセルホテルはクライアントと共に開発した工法で、低コストでありながら防音性の高い環境を実現しています。

 

 

事例②:極楽湯 宮崎店

極楽湯宮崎店のサウナ

事例詳細:極楽湯 宮崎店

スーパー銭湯大手グループ極楽湯の、サウナ設備リニューアル施工を担当しました。

既存解体からオープンまで約3週間のタイトなスケジュールですが、お施主様・職人の連携でスピーディーに竣工しています。

 

露天の檜風呂もリフレッシュし、新しくなったサウナ施設と合わせてさらに魅力的な施設に仕上がりました。

 

 

サウナ開業は施工業者選びが重要

サウナ施設は各種法令の遵守、水回りや設備の高い施工品質などが求められるため、施工業者選びは大変重要なポイントです。スムーズな開業で幸先の良いスタートを切れるかどうかは、施工業者次第と言っても過言ではありません。

資金計画に大きく影響する施工費用はもちろん、今回ご紹介したポイントに注目し安心して任せられる業者を選定してください。

 

秀建のオフィス外観

サウナ開業・リニューアルをご検討の際は、店舗施工のプロフェッショナル「秀建」にぜひご相談ください。

サウナ設備本体~内装の施工はもちろん、社内プレゼンや融資相談に必要となる概算見積もりの作成、物件探しなどトータルサポートが可能です。

自社責任施工による高品質・リーズナブルな施工価格も実現しておりますので、相見積もり・入札案件などもお気軽にご相談ください。

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