インドアゴルフ開業に必要な準備|ステップごとに解説

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インドアゴルフ開業に必要な準備|ステップごとに解説

屋外でプレイする爽快感はゴルフの醍醐味の一つですが、最近は屋内型のインドアゴルフ練習場も増えています。

屋外練習場と比べて、物件探しや資金調達など開業ハードルが低いのがインドアゴルフの魅力。ただし開業後も安定した経営を続けるためには、最初の準備段階が非常に重要です。

今回はインドアゴルフ開業に必要な準備を、大きく5つのステップに分けて解説します。

開業までの大まかな流れをつかんで、事業計画や資金調達をスムーズに進めましょう。

 


コラムのポイント

・インドアゴルフ開業は最初のコンセプト作りが重要です。

・効率の良い順番で取り組み、スムーズかつ安定した事業を目指しましょう。


 

STEP1:施設コンセプト立案

インドアゴルフのボール

インドアゴルフ開業最初のステップは、施設・サービスのコンセプトづくりです。

どんな施設にしたいのか定まっていないと、精度の高い経営計画を立てるのは難しいです。

 

ターゲットの設定(初心者・経験者)

施設を利用してもらうターゲットの設定は、この後のエリア選定や物件探しに影響する重要なポイントです。

インドアゴルフ練習場の利用者は、20~50代の方がメインで、初心者・技術の上達を目指す経験者どちらも考えられます。

初心者と経験者では必要なサービスが変わってきます。例えば未経験者を対象にゴルフを始めるきっかけをつくるなら、クラブの貸し出しサービスがあると利用してもらいやすいですよね。

利用料やレッスン料の設定とサービスのクオリティも、どのような層をターゲットにするかで変わってきます。

男性・女性・ゴルフの熟練度など、利用してもらいたいお客様を具体的にイメージするところから始めましょう。

 

 

競合との差別化

インドアゴルフは人気が高まっている半面、競合の数も増えているためしっかり差別化することも大切です。

例えばリーズナブルな価格の競合が多ければ、ラグジュアリー路線やサービスが充実している施設の方がユーザーの奪い合いにはなりにくいでしょう。

男性向けの競合が多いなら、女性も入りやすい施設をつくるのも一つの手かもしれません。

競合にない強みを盛り込み、お客様に選んでもらえるインドアゴルフ場・サービスを考えましょう。

 

リピートの仕組みづくり

会員制ビジネスであるインドアゴルフは、お客様にリピート利用してもらうための仕組み・工夫も必要です。

せっかく新規のお客様をつかんでも、リピーターにならなければいつまでも多額の広告宣伝費が掛かります。

逆にリピート利用の仕組みがしっかり作れれば、最初の集客後は安定した収益が見込めるでしょう。

例えば初心者の方を対象にした食事会やコース練習会は、ゴルフ仲間ができて楽しく継続利用してもらいやすいです。

 

STEP2:開業エリア選定

施設のコンセプトやユーザー像が固まったら、具体的な開業エリアを選定します。

前述したメインターゲットとなる20~50を中心に、コンセプトに合ったユーザーが多いエリアを見つけましょう。

具体的には、政府統計情報をマップで確認することができる「jSTAT MAP」を活用します。

 

jSTAT MAPの検索結果

地図で見る統計(jSTAT MAP

jSTAT MAPでは市町村や指定エリアごとの年齢別人口などを確認できるため、集客に有利な開業エリアの選定に役立ちます。

ある程度エリアを絞り込んだら、実際に足を運んでみて目視で雰囲気をつかむことも大切です。

住宅地・商業地帯・オフィス街など、コンセプトに合った地域性かどうかも確認してみてください。

 

STEP3:物件探し~内装見積もり

インドアゴルフの室内

エリアが絞り込めたら、実際にインドアゴルフを開業する物件探しと、内装施工の見積もりの段階です。

 

打席数と必要スペース

物件選び指標の一つとして、まずは打席数の設定と必要スペースを考えましょう。

安全性を確保するための1打席あたりの広さは、最低でも5×3メートルは欲しいところです。

仮に4打席のインドアゴルフ場をつくる場合、(5×3)×4=60㎡、約18坪が打席の床面積です。

実際には通路・フロント・バックヤードなども必要になりますので、35~40坪が物件広さの目安となります。

ただし同じ床面積でもフロアの形によって打席の並べやすさが変わるため、物件ごとにしっかりシミュレーションしたほうが良いでしょう。

 

物件選定はノウハウのある人間と

立地や広さをクリアしている物件でも、インドアゴルフ施設に向いているかどうかの確認が重要です。

例えば室内でゴルフクラブを安全に振るためには、最低でも3メートルの天井高が必要となります。

建物によっては梁下が3メートル無いケースもありますが、その場合はインドアゴルフのノウハウを持つ人物でないと判断が難しいです。

他にもインドアゴルフならではのチェックポイントは多いため、実際に内装を造れる施工店と内見するのが良いでしょう。

物件選びと内装見積もりを同時進行できるため、失敗を防ぎスムーズな開業にもつながります。

 

STEP4:事業計画策定~資金調達

事業計画書のテンプレート

ここまでのステップで、具体的な事業計画策定のための準備が整っているはずです。

事業計画書は安定した経営のために不可欠で、資金調達の際相手に事業内容を伝えるためにも必要になります。

物件選びと内装見積もりを基に、開業資金やランニングコスト、売り上げ予測などを具体的に作成していきます。

開業資金が億単位になるアウトドアゴルフと比べると、インドアゴルフは数千万円単位と資金調達のハードルは低いです。

しかし事業計画にほころびがあると融資率が下がり、仮に開業にこぎつけたとしても資金ショートなどのリスクが高まります。

家賃や人件費などはもちろん、システムの維持管理費、水道光熱費など、ランニングコストも綿密にシミュレーションすることが事業計画では重要です。

穴のない事業計画を策定し、リスクの少ない安定経営を目指しましょう。

 

STEP5:内装施工~開業準備

内装工事中のビル

事業内容が確定し資金が集まったら、いよいよインドアゴルフ施設づくりと開業の準備段階です。

内装施工のスケジュールを確認し、オープン日から逆算して開業準備を進めていきましょう。

施設づくりはここまでのステップで準備した通りに進んでいきますが、ホームページ制作や集客、スタッフの採用育成などの準備も大切です。

インドアゴルフのターゲット層である20~50代の方は、スマートフォンによるネット経由での情報収集が基本となります。

WEB広告に費用をかけて集客する場合もホームページが受け皿になりますので、施設のコンセプトやサービス内容が分かりやすい自社ページを用意しておきましょう。

またレッスンサービスを行う場合、早めにレッスンプロを確保して育成しておくのも必要な準備の一つ。

特にレッスンプロの接客力は集客やリピート率に大きく影響します。どんなに実績のあるプロでも、厳しい指導だと趣味でゴルフを楽しみたい方にはマッチしません。

逆に上手な接客でユーザーのやる気を伸ばせるレッスンプロはリピート率を高め、口コミを通じた長期的な集客にもつながります。

ほかにもここでは説明し切れない細かな準備がありますので、インドアゴルフ経営のノウハウがある人物のアドバイスなども参考にしましょう。

 

まとめ

今回はインドアゴルフ開業までの大まかな流れと、必要な準備について解説しました。

インドアゴルフは従来の屋外練習場より資金・物件探しのハードルが低く、ゴルフ人口増加を通じて業界を活性化できる可能性のあるビジネスです。

 

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